お忙しい中、
同行して下さった大山夫妻に、心より感謝申し上げます。

天鷹酒造は、栃木県の北東部、
那珂川と箒川の合流する、ちょうど真ん中に位置します。

説明案内してくださったのは、
杜氏の直町（すぐまち）さん、御年76歳。
直町さんは、岩手出身の南部杜氏で、
毎年造りの時期に、大田原で数ヶ月過ごすそうです。

バスケットゴール発見。
酒蔵に向かってボールを投げる勇気は湧かない。



大きな精米機。
１台1,200kgの玄米が入るそうです。

中には臼が入っていて、米が磨かれます。

62%のお米は50時間かけて、温度が上がらないように。
35%は、3日間なのだとか。





設備がすごい。

近代的な設備と、歴代の人々が成し遂げた栄誉が、同居します。

意識も高く、スタッフはキビキビ。

社員の9名のうち、4名が20代。
若い。そして素早い。

私の後輩にあたる、宇大の新卒女性も働いていました。
何度も手を消毒するうちに、あっという間に手がカサカサに荒れたそう。
それでも、酒造りに真摯に向き合っていました。

放冷機。




大きなせいろ。
天鷹といえば、オーガニック日本酒。
有機米は、分けて蒸すそうです。

米を送るパイプが続きます。
こんな廊下は見たことない。近代的です。

震災後に新設された設備のおかげで、
「若い人に働きやすい環境だ」と、直町さん。
天井にエアコンまである。うちの店より新しいな。

1日で2億個に増えるという麹菌。

温度湿度は、部屋の外からアプリで管理。
直町さんのスマホ使いにビビる。

こちら通路は11度。
向こう側の庫内は7.5度だとアプリでわかる。管理の良さにビビる。

足場を組むのには変わりない様子。

通路には床下排水。つるぴか。

麹用のせいろがたくさん。
女性でも荷台が楽々押せるフラットなフロアで感心。

槽場は窓から覗いて。

仕込み中のお酒に近づくことはありませんでした。
直接は嗅げませんでしたが、通路にも十分、良い香りが漂っていました。

下野杜氏に合格した社員さんの写真と、

有機米の生産者のお三方。


最後に、
BARスタイルでワンショット(しかも冷蔵)でいける試飲コーナーと、お土産の売店。
ラインナップが面白く、
オーガニックの純米、吟醸、スパークリングや、甘酒、粕取り焼酎を買いました。
一生懸命な若手と、76歳の巨匠。近代的な設備と、オーガニック。
よく融合して。
のどかな空気と、厳格な精神が伝わり続ける天鷹でした。

ありがとうございました！